当院では、先天性心疾患、不整脈、川崎病罹患後の冠動脈病変の評価、心雑音の精査など、小児循環器疾患全般の診療も行っております。
先天性心疾患
心臓の部屋を分ける壁に穴があいている心室中隔欠損や心房中隔欠損など比較的シンプルな先天性心疾患から単心室や大血管転位など複雑心奇形まで診察可能です。段階を踏んで外科治療、手術をしていく複雑心奇形は、実際に手術やカテーテル検査、カテーテル治療を行う施設にて定期的な経過観察をしていくことになりますが、感冒はじめ急性疾患でお困りの時は、基礎疾患として先天性心疾患をお持ちであることを考慮した対応をさせていただきます。
不整脈
心室性期外収縮や上室性(心房性)期外収縮が頻度的に多いですが、WPW症候群のような頻拍発作を起こしうる不整脈や心室頻拍(心室に不整脈起源をもつ頻拍症)、遺伝性の不整脈、先天性心疾患術後の不整脈などお子さんの不整脈もいろいろな種類があります。
治療介入を必要とするものか、運動や日常生活における制限が必要か、などにつき、小児循環器専門医の立場からアドバイスさせていただきます。
川崎病後の冠動脈病変
川崎病は全身の血管炎による病気ですが、原因はいまだ明らかではありません。
主要症状は、以下の6つです。
- 発熱
- 結膜充血
- 口唇発赤
- 頸部リンパ節腫脹
- 不定形紅斑
- 四肢末端の発赤や硬性浮腫
6つの主要症状のうち5つ以上で確定診断となりますが、症状がそろわない不全型の症例もあります。診断治療が遅れると後遺症として冠動脈病変を残す可能性があります。
急性期は入院加療となりますが、退院後も定期的な冠動脈病変、心臓の評価が必要となります。
当院においても心臓超音波検査装置による冠動脈、心臓の評価が可能です。
当院の設備
心雑音
乳児健診や就学時健診、学校健診で心雑音を指摘された、
感冒等の一般診察時に心雑音を指摘された、
というような場合は、放置することなく当院へご相談ください。
心臓超音波検査、心電図検査などにて、心雑音の原因につき精密検査を行います。
偶然指摘された心雑音をきっかけに、治療を要する先天性心疾患や心臓にある弁の狭窄や閉鎖不全(逆流)がみつかることがあります。
当院の設備